売れてる楽器2020年、電子ピアノ・ギター
新型コロナ影響で2020年楽器市場は前年比7%減少、店舗閉鎖、学校休校、楽器店閉鎖などでアコースティック楽器、ピアノ、管楽器などの減少が大きかった。
巣ごもり在宅需要で電子ピアノ、ギターが売れて堅調に推移。電子ピアノが売れたため、ローランド(7944)を投資評価未付与からニュートラルへカバレッジ開始。カシオ計算機など電子楽器メーカー業績が特に好調だった。
2021年はアコースティック楽器市場が回復
アコースティック楽器を手掛けるヤマハ、河合楽器製作所の業績回復はやや遅れた様子だが、電子ピアノ、ギター需要は好調だという。
コロナ影響が一巡したあとの楽器市場見通しは、以前の成長トレンドへ戻ることが予想されており、野村證券予想によると楽器市場全体の成長率は年率3%程度、電子鍵盤・電子ピアノ市場は年率5~6%成長を想定。
投資銘柄選好順位
野村證券では楽器メーカー3社の株式投資選好順位は、カワイ(7952)、ヤマハ(7951)、ローランド(7944)の順としたいと解説。
トップピック銘柄の河合楽器製作所は主力商品ピアノが力強い販売回復に期待が持てること、中長期では現地販売パートナー協業効果で中国での成長を評価するという。
ヤマハは短期的にピアノ、管楽器の回復見込み、インドネシア工場稼働が正常化すれば電子ピアノ市場回復にも期待が掛かる。
ローランドは中長期でグローバル電子楽器市場の成長に合わせた業績拡大、短期的にはマレーシア工場稼働率低下、在宅需要・巣ごもり需要ピークアウトがリスク要因と説明している。
野村證券レーティング
- ローランド(7944)新規「ニュートラル」目標株価5400円
- 河合楽器製作所(7952)「Buy」継続 目標株価6800円→7600円
- ヤマハ(7951)「Buy」継続、短期ではピアノや管楽器の販売増を予想
- 楽器業界Close upレポート、コロナ後の市場見通し
- Sansan(4433)決算速報2022年5月期計画は売上成長加速へ