ホームセンター業界再編M&Aによる企業規模拡大
近畿地方を中心にホームセンター大手として展開するコーナン商事、企業買収、M&Aにて業績拡大。ビーバートザン、建デポを買収して首都圏での事業基盤を強化。
ホームセンター業界はニトリホールディングスが島忠を買収するというニュースが話題になったばかり。当時、DCMホールディングスとニトリホールディングスが島忠買収にむけ争奪戦に入り、TOB価格の引き上げ、買収額の高い提示が決め手になった。
コーナン店舗数がM&A効果で増加
2021年5月期末時点の総店舗数は、コーナン300店舗、コーナンプロ100店舗、CAMP DEPOT 2店舗、ビーバートザン 6店舗、ビーバープロ4店舗、コーナンベトナム8店舗、建デポ直営63店舗(フランチャイズ2店舗)で、コーナン商事グループ総店舗数は485店舗に拡大している。
旧村上ファンドがコーナン商事株式を買い集め
2021年6月にシティインデックスイレブンスが大量保有報告書を提出したことにより、旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスがコーナン商事株式を大量保有していることが判明した。
投資家は情報に素早く反応して、株式市場ではコーナン商事株価が値上がりした。値上がりする株の理由は「業績、需給」が大きく影響する。
ホームセンター業績はコロナ特需でアルコール、消毒液、マスク、感染予防対策商品、巣ごもりDIY用品が売れたが今年は反動減となりコーナン商事決算は第一四半期前年同期比14.8%営業利益減となったが会社計画を上回る内容だった。
アクティビストも狙う割安株
モノ言う株主、アクティビストからはホームセンター競争激化の中でもペット用品販売、園芸用品、レジャー用品に特化した店舗開発の取り組みや他社との差別化を図っているコーナン商事株式を大量買い付け保有している。
証券アナリストからは「アクティビストも狙う割安株として見直されそうだ、投資判断「A」継続、目標株価は4,600円へ引き上げる」とレポートで紹介している。
岩井コスモ証券レーティング
- コーナン商事(7516)「A」継続 目標株価4520円→4600円
- 昭和電工(4004)「A」継続 目標株価4,000円据え置き