鉄鋼大手3社の株価が急落
鋼材価格値上げが浸透するなど川上産業としてみられてた鉄鋼会社の株価が急落した。国内メガバンク系列みずほ証券が日本製鉄、JFEホールディングス、神戸製鋼所の投資評価を引き下げ、目標株価を大幅に引き下げたことが株価急落の理由となった。
みずほ証券アナリストレポートによると、日本製鉄レーティングを「中立」から「アンダーパフォーム」へ格下げ、目標株価を2,150円から1,500円へ引き下げた。
7月20日の終値2,036円からザラバ安値1,938円まで98円値下がりする場面があって、終値は下げ幅を縮小して前日比61円50銭安の1,974円50銭で取引を終えた。
鉄鋼会社の投資格付けを引き下げた理由
アナリストの視点は、高炉経営環境が変化しており日本製鉄利益予想を5,050億円から5,000億円へ下方修正。2024年3月期連結事業利益を前期比54.4%減少すると予想。
海外で鉄鋼製品市況が下落しており、熱延コイル市況が下落と世界で物価上昇、金利引き上げが鋼材需要減速につながる。
次に原料市況も下落している関係から、鋼材値上げが困難になると予想。原材料石炭が上昇、しかし鉄鋼市況は下落基調にあるため顧客への値上げが困難になりコスト上昇を吸収できないとアナリストは感じているようだ。
みずほ証券レーティング
- コメダホールディングス(3543)「買い」継続 目標株価2600円→2700円
- サイゼリヤ(7581)「買い」継続 目標株価2900円→3300円
- 日本製鉄(5401)「中立」→「アンダーパフォーム」格下げ 目標株価2150円→1500円
- 神戸製鋼(5406)「中立」→「アンダーパフォーム」格下げ 目標株価640円→490円
- JFEホールディングス(5411)「中立」→「アンダーパフォーム」格下げ 目標株価1500円→1100円